各国のAmazonの価格を取得しよう(欧米輸入SP版のみ)

LISTIQ欧米輸入SP版では、仕入れ先としてAmazon.comだけでなく、ヨーロッパAmazonとして

  • イギリス
  • ドイツ
  • フランス
  • イタリア
  • スペイン

の5ヶ国の価格を取得し、送料も含めたトータルの購入費用が最も安くなるもので利益計算ができます。

各国のAmazonの価格を取得するには

次の2つの設定が必要になります。

SP-APIを使うか、Keepa APIを使うか

インストール時に、アメリカ・ヨーロッパAmazonのMWS(SP-API)の設定、もしくは、Keepa APIの設定を行いました。

アメリカ、ヨーロッパのAmazonの大口アカウントがある場合は、SP-APIが使えるのでほぼ制約を受けることなく各国のAmazonの価格を取得できます。

大口アカウントない場合はKeepa APIを使うことになります。Keepa APIの利用にはトークンという制約があります。

具体的には、価格を取得するのに1商品1トークンを消費しますが、これが国ごとに必要になります。アメリカとヨーロッパ5ヶ国の価格をKeepa APIで取得する場合は1商品あたり6トークン必要になります(販売数を取得する場合には、日本に対してもAPI呼び出しをするのでさらに1トークン増えます)。

そこでトークンを節約するために、設定画面の中で、Keepa APIを使って価格の取得を行う国を指定できます。

アメリカ、イギリス、ドイツを指定した場合。フランス、イタリア、スペインは取得しない。

情報取得のオプション「ヨーロッパの価格」をオンにする

Amazon.comの価格は1つ目の設定のみで取得をしますが、ヨーロッパには複数の国が含まれトークンの消費が多くなるため、オプションで取得のオン/オフが切り替えられるようになっています。

(情報取得)のオプション「ヨーロッパの価格」をオンにすると、商品情報・価格の取得時にヨーロッパの各国の価格も取得するようになります。

なお、このオプションはのクリック時だけでなく、

でも有効になります。

取得した価格はどうやって計算しているか

このように取得した各国Amazonの価格ですが、実はSP-APIで取得した場合と、Keepa APIで取得した場合では計算方法が異なります。また、アメリカかヨーロッパかでも異なります。

この価格の計算方法の違いを表にまとめました。

アメリカヨーロッパ
SP-API最安価格
送料込み
カート価格
送料抜き
Keepa API最安価格
送料抜き
最安価格
送料抜き
SP-APIでアメリカの価格を取る場合

FBA/出品者出荷のどちらも購入可能なので最安価格取得します。出品者出荷で現地送料がある場合はそれを加算した額を表示します。

SP-APIでヨーロッパの価格を取る場合

FBA出荷からのみ購入可能なのでカート価格を取得します。送料は国際送料として別途計上するので送料抜きの価格になります。

Keepa APIでアメリカの価格を取る場合

FBA/出品者出荷のどちらも購入可能なので最安価格取得します。ただし、Keepa APIは標準(1トークン消費)では出品者出荷の場合も送料抜きの価格になります。

Keepa APIでヨーロッパの価格を取る場合

FBA出荷からのみ購入可能ですが、Keepa APIは標準(1トークン消費)ではカート価格は取れず最安価格になります。

Keepa APIでも送料込みの価格を取るためには

前述の通り、Keepa APIでは1商品あたり1トークンを払うだけでは送料抜きの最安価格しか取得することができません。LISTIQリサーチではこの動作が標準です。

そこで(情報取得)のオプションの「購入カート価格」をオンにすることで、Keepa APIでも送料込みのカート価格を取得することができます(設定画面でKeepa APIを使うとした場合のみ表示されます)。

ただし、この場合、1国1商品の価格を取得するのに3トークン必要になります。「今日の候補」の最終結果にだけ適用するなど、対象を絞った上で利用することを推奨します。

ヨーロッパAmazonの取得価格

ヨーロッパAmazonについて、LISTIQリサーチ上に表示される価格と、商品ページの価格に開きがあります。これはAmazonの商品ページの価格にはVAT(付加価値税、おおよそ2割)が含まれているためです。

実際に、決済直前の画面まで進むとVATが除かれ、LISTIQリサーチ上の価格と合致します。

※ マーケットプレイスセラーの場合はVATが含まれたまま決済される場合がありますが、後ほどAmazonより返金が行われます。

利益計算にはトータルで最安となる国の価格を採用

詳しくは利益計算の説明で解説しますが、LISTIQリサーチでは登録してある複数の購入先の中で、トータルの仕入れ価格が最安となる購入先を自動的に選択して利益計算を行います。

複数の購入先の中でトータルで最安のものが「購入価格」列に反映される

これはアメリカ、ヨーロッパの各Amazonも同様です。この時、国ごとに

  • 通貨の自動換算
  • 国際送料の計算

が行われて、トータルの仕入れ価格が計算されます(関税・消費税の計算は共通です)。

国際送料の計算

アメリカの場合、MyUSなどの転送業者を使うことを前提にしています。商品の重量と設定画面で指定したパラメーター(円/kg)を掛け合わせて計算します。詳しくは利益計算の仕組みを参照ください。

ヨーロッパの場合、日本への直送を前提にしています。この時の国際送料は各国で異なります。具体的には次のような計算式になっており各国で数値が異なります。

CD・DVDなどの国際送料 = 発送ごとの固定送料 + 1点あたりの固定送料
それ以外の国際送料 = 発送ごとの固定送料 + 商品の重量 * 1kgあたりの送料

「発送ごとの固定送料」があるため、一度に何点発送するかによって送料が変わります。この点数は設定画面で変更可能です(初期値は10です)。

「商品の重量」は容積重量が採用されており、実重量と容積重量の重い方が用いられます。容積重量の計算式は以下の通りで、換算率も国ごとに異なります。

容積重量 = 三辺サイズの積 / 換算率

LISTIQリサーチでは送料を、アメリカからは重量あたりの金額パラメータに基づき算出、ヨーロッパからは上記の計算式に基づいて算出します。